直会神事
10月13日(日)午前10時、長崎くんち最終の祭礼である直会神事が神社役員・年当番町総代・各奉仕団体約100名のご参列のもと行われました。この神事は、神々にくんちの終了を奉告し感謝を伝え、更に大祭期間中に氏子崇敬者がお供えした物をお下がりとして分かち合い、そして長い祭礼期間が終わり、緊張した状態から日常に戻す意味を持つ神事で、鎮め能として観世流能楽師森本哲郎氏により「高砂」が奉納されました。祭典終了後には、貴賓館において御神酒を頂き、和やかな直会が行われました。
結びに 長崎くんちは、諏訪神社の祭礼の中で一番大切な秋の大祭で、10月7日から9日にかけて行われる「例大祭期間」の総称です。くんちの意義は、氏子崇敬者が一年間神々から見守っていただいたご神恩に感謝し、神事(例大祭)・奉仕(お下り・お上り)を通して最高の敬意を表し、神前に踊りを奉納して神々と氏子が共に和み楽しみ、神々の御神霊の再生を願う祭礼であり、最高のおもてなしをするお祭りです。長崎の先人たちは、長崎くんちを地域文化のシンボルと位置づけ、共同社会の共同信仰として実践してきました。そして、永い年月を懸けて知恵を絞り、努力を重ね「奉仕の心」や「おもてなしの心」を培い、現在もその心は受け継がれています。長崎くんちは、地域文化の発展に寄与し、町内に結束をもたらし、「神々と氏子の絆」「人と人との絆」「家族の絆」を育んできました。氏子町を軸として、県民上げて390年続けてきた唯一無二の祭礼を変えないように、次の世代に繋ぐことが、中今を生きる私たちのつとめです。

【鎮め能 高砂の奉納】

【責任役員の玉串拝礼】

【年番町・神輿守町・踊町の代表者】